あのある日の空白

いつの頃だっただろうか?

とてつもない台風だったか、雷だったかの思い出を書いてみようと思う。

幼い頃、ぼくは雷が鳴ったり、台風がくると、僕なりに武装をした。

おもちゃの銃や刀をこしにさし、警戒レベルをあげた。

僕は難聴で、補聴器をしていたが、どういうわけか雷の音、雷鳴はうるさくは感じなかった。

なんだか不思議で、不思議な表現をもちいるが、雷の雷鳴の瞬間になにかしらの空白を感じた。

みごとなまでに不思議ちゃんであった。

武装すると、家のなかをパトロールした。安全をかくにんしていたのだ。

少年、とくゆうの感覚なんだろうが、みんなも同じかどうかはしらないが、あるある話なのかどうかもしらないが、そこはかとなく、僕は特殊部隊ごっこをした記憶がたしかにある。

なんとなく、ベース、基地を設置したい気持ちになり、寝具のタオルケットのようなものでテントをはった。

そのテントがけっこうお気に入りで、よく、そのテントの中にいた。

ときにはパトロールすらも忘れてテントにこもりきりになった。

なんだかよくわからない空白みたいなものを感じたが、たぶんそれはきっと、僕の頭が空白だったからかもしれない。

あんまり、自分のことを馬と鹿とはいいたくはないが、しょうがないのだこればっかりは。

性分だから。

このひろいスペース(空白)に僕はなにかを感じ取っていたのだろう。

おとなになった今、そのスペースは、ゆとりをもつという意味で理解している。

by響摩そら
(Hibima Sora)

響摩そらの小説について。 



ほんとうに大切なものを教えてくれる
不思議で温かな物語

心を閉ざしていたコースケは
ハルカに連れられて高台の広葉樹のもとへ

秘密の箱
記憶
キーホルダー
目覚め

人生において大切なことは
人によって違うかもしれない
しかし、この、ささいでも大切なことが
奇跡を起こし人生に希望を与えるのだと
私は信じたい

小説 一本の広葉樹 響摩そら/著 文芸社刊は
amazonにて注文受付中です。

amazon (アマゾン)一本の広葉樹 はこちらから

著者プロフィール(響摩そら)
1978年02月26日生まれ、群馬県出身。
2歳半の頃、重度の肺炎を患い右耳の聴力を失い、左耳に残ったわずかな聴力を補聴器で補う。
聴覚のハンデを負いながらも、小、中、高と普通クラスに進学、卒業。
その後、農業専門校へ進むも中退。
心の病、ひきこもり、フリーターを経て職につくも、聴覚障害による業務などのコミュニケーションの壁にぶつかり挫折。
自分自身の進むべき道や障害を持つ者としての在り方を問うなか、あとりえBirdplanning.comを立ち上げ、のちにあとりえひびまそらと改名し今日に至る。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人